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SXD 赤緯クランプフリー時フリクション低減

SXD赤道儀の弱点の一つの赤緯クランプフリー時にフリクションが大きく、厳密なバランス取りが難しい点を改善してみました。

赤緯バランスは赤経バランスより重要なので、いつか改善しようと考えていました。

s-RIMG7907.jpg

赤緯クランプ部分を分解します。
先ずは上部の2本のキャップボルトを緩めます。
s-RIMG7904_20150130222120dd9.jpg

次に上部のドーナツ状プレートを緩めます。カニ目レンチは持っていないので、ラジオペンチの先端を加工した工具を使っています。
s-RIMG7910.jpg

赤緯クランプ部が全てバレました。
左から、赤緯軸に直結するシャフト部、プレートホルダー部、スラストベアリング、上部ドーナツ状プレートです。
s-RIMG7900_20150130223711cd6.jpg


バラしてみて、クランプフリー時動きが渋い原因となる気付きが3つありました。


先ず1つ目は、アルミ粉の噛み込みです。写真のとおり赤緯軸直結シャフト部の側面に何か固い物が噛み込み、傷が付いていたので分かりました。
s-RIMG7902_20150130222811072.jpg
推測するに、これはアリガタ・アリミゾの固定ボルトを力任せに締めていたため、ボルト先端がアルミのアリガタを削り、その微小なアルミ粉が、赤緯軸直結シャフト部とプレートホルダー部の隙間に入り込んでしまったようです。
これはパーツクリーナーで一連の部品を洗浄して、混入したアルミ粉を洗い流します。


2つ目に、恐らくコストを削るために採用されたであろうナイロンぽい樹脂のスラストワッシャです。
これがクランプフリー時の動きを一番渋くしている原因と思います。
s-RIMG7913.jpg
たぶん、クランプフリーの滑らかなSXP赤道儀はここがローラーのスラストベアリングに変更されている筈です。


3つ目に樹脂スラストワッシャより上に付いているニードルローラーのスラストベアリングのグリスです。
s-RIMG7901_20150130223930c1e.jpg
上の写真は塗りたくられていたグリスをパーツクリーナーで洗い落とした後なのでグリスは写ってませんが、結構な固さのグリスが塗られていまいた。気温の下がる冬季に特にクランプフリーが渋くなるのもうなずけます。


ここから改善作業です。


樹脂のスラストワッシャは、どう見てもナイロンのようなので、摩擦係数の少ないテフロンに変更します(本当は、追加工でもしてスラストベアリングを入れたいのですが、外径45mmで薄型のスラストベアリングが売っていないので諦めました)

テフロンシートは新宿の東急ハンズで買ってきました。400円程度でした。
s-RIMG7919.jpg

写真左側のナイロンスラストワッシャと同じ形状に切り取ります...が、相当イビツになってしましました。。
s-RIMG7920.jpg

ただ、スラスト面にしか力を受けないので内径・外径がイビツでも問題ない (と思います...)
s-RIMG7921.jpg



次にグリスです。
アマゾンを物色して見つけた二輪用の二硫化モリブデングリスです。
柔らかいとのレビューがあったので買ってみました。400円程度です。
s-RIMG7917.jpg

スラストベアリングに塗ります。
s-RIMG7922_2015013022433819f.jpg

組み付けました。
s-RIMG7923.jpg

が、しかし上手くいきませんでした。。
最終組み立てしてクランプフリーにしましたが、多少改善されたもののほとんど以前と変わらないフリクションでした。


よくよく考えると、クランプフリー時のみに摺動する部分にグリスを塗る必要性は低いと思います。
高速回転させる訳でもなく、クランプフリー時に鏡筒をぐるぐる回転させることすらないのですから、グリスも不要と判断しました。


結論としては、家にあった100均の万能オイルを差しただけにしました。
s-RIMG7924.jpg

元通りに組んで出来上がりです。

ただし、カニ目で締める上部のドーナツ状プレートは必要以上にきつく締めないように心掛けました。

定量的では無いですが、多少クランプフリー時にスムーズに動くようになったと思います。
s-RIMG7905_2015013022451979f.jpg



改善後ラブジョイ彗星撮影時にガイドしましたが、DEC側のガイドは非常に安定していました。
IMG_2466.jpg

これでSXDの悩みも一つ解消されたかな。


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テーマ:カメラ機材 - ジャンル:写真

  1. 2015/01/31(土) 00:12:16|
  2. 機材
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

鏡筒の前後、鏡筒とウェイトのバランス、共に渋くて苦労してます。
いつも適当なところで諦めてしまいます。だから東側重くなんてやったことありません。
グリスによって渋くなることもあり得ますか⁉︎
今度、私もバラして見てみます。機材ネタありがとうございます(^ ^)
  1. 2015/02/04(水) 12:29:57 |
  2. URL |
  3. kola29 #-
  4. [ 編集 ]

コメントありがとうございます

>kola29さん
レス遅くなりスミマセン。

冬季にクランプフリーで渋くなるのはグリスが原因と思います。

鏡筒前後バランス(赤緯側)のアンバランスは、特にガイド精度に影響すると思うので気を付けた方が良いですよね。

この記事書いた後に探したブログ記事ですが、この方はアングル材を使ってシステム全体の前後バランスを取っているようです。ナイスアイディア!

http://blogs.yahoo.co.jp/kamewin/10789095.html

私もマネしようかと思ってます^^;
  1. 2015/02/06(金) 23:17:59 |
  2. URL |
  3. KENYA #-
  4. [ 編集 ]

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